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決断と再生

決断と再生―中小企業をどん底から救った男たち

実際の中小企業再生の実話を物語風にアレンジして、初心者にも読みやすくした本です。

倒産とは、一般的に通常の経営が維持できなくなり、支払わなくてはならない債務を支払うことが出来なくなった状態を言います。事業が低迷すると、現金収入が減少するため、資金繰りの悪化が懸念されます。財務状況が悪化し、金融機関の支援も得られず、事業の建て直しが自社努力のみでは厳しい場合には倒産手続きを行い、再生に踏み切るのか(民事再生・会社更生法)、会社を整理するのか(破産・特別清算・任意整理)の判断が迫られます。
法的手続きを要するもの(民事再生・会社更生法・破産・特別清算)とそれ以外の(任意整理)があります。

本書では、7つの再生事例が紹介されていますが、各章最後にこの再生がどうして上手くいったのかがまとめられています。再生時に限らず、普段から気を付けておきたい経営のポイントととして読めましたので、列記しておきたいと思います。

社長が欲張らず、再生のため私財を投げ打つほどの覚悟があった(経営者の姿勢)
地場産業としての客観的再生価値があった(存在意義)
本業がキャッシュを生んでいた(経済合理性)
メインバンクと従業員が再生に協力した(利害関係者の協力)

コアコンビタンスとして困難なことを解決する技術力があった
社長の仕事に対する熱意と成功するまでの執着があった。
再建のため私財をなげうちながらも事業を継続してきた
社長に惚れ、支援を惜しみなく与えた専門家がいた

常に時代の流れを読んで、資格習得などで自分の強みを磨いた
周りとの交流を大切にし、見返りを期待せず、相手の立場に立った対応に勤めた
事業や人柄に惹かれた有能な仲間の支援があった

止血を迅速に行い、経営悪化をすばやく食い止めた
主要な取引先・銀行へのコミットメントにより、協力を引き出せた
徹底した組織改革により、全社一丸となって再生に取り組んだ

長い業歴と取引先との信頼関係による事業基盤があったこと
金融機関の信頼を勝ち取り、経営再建のための十分な資金を確保できたこと
社長の魅力と、社長が第三者の意見に耳を傾け、経営改善に対して真剣に取り組んだ事

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大富豪アニキの教え

大富豪アニキの教え

バリ島在住の大富豪通称アニキこと丸尾孝俊と言う方が著者です。日本のテレビでも紹介された、有名な方だそうです。
本書は、ある日本人サラリーマンが、バリ島を訪れ、アニキに大富豪になるための教えを請い、それを実行し自分を変えていくという物語です。

アニキの教えには、一貫して、人と人とのつながりに重点が置かれています。
「相手を自分ごとのように大切にする心」つながり・ご縁・絆を大切にする事。自分が今大切だと思う人を思い出してみると、その人はすごい人でもなく、優秀な人でもなく、かっこいい人でもなく、自分を大切にしていると感じさせてくれる人のはず。
「人のためにお金を使い続ける」そんないい人を神様が見捨てるはずがない、そんないい人神様なら豊かにしてくれるに決まっている。
「自分から会いに行く」自分から会いに行けば、相手は大切にされているなと感じることが出来、問題解決が出来る。
「最初から恥をさらして、相手の信用を得る」最初から自分の恥をさらすと言う事は、相手を信用している証拠だから、共感を持たれるし、信用できる。
「仕事で生き残れる人の条件は、義理と人情と職人技」合理化には人間味がない、合理化された仕事では、価格競争に陥る場合が多い。
「五分と五分の実力を保つライバルを持ち続ける」一人勝ち状態では創意工夫が生まれず、長く続かない、お互い切磋琢磨できるライバルの存在が必要。
「生きる目的は、少しよくして次の世代に伝える事」日本人の原点を取り戻す事。和をもって貴しとなす優しい日本人を取り戻さなくてはならない。
「人は鏡。相手の面倒を見れば必ず返ってくる」人は鏡のように自分がやった事を相手にもしてくれるもの。

このようなことを、バリ島での出来事を交えながら、面白おかしく、そして真剣に教えてくれます。
アニキの関西弁が、説得力を増しているような気がしました。
口癖である「必死のパッチで」と言う言葉、昔長屋に住むおじさんが、パッチ(ももしき)のまま消火に当たったことから、なりふり構わずことを成し遂げる事という意味だそうですが、自分の言葉に出来そうです。

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ユーモア力

ユーモア力―私の仕事はユーモアコンサルタント

ユーモアコンサルタントとして、暮らしの中に笑いを活かして元気になるため、笑いやユーモアを自分のビジネスに取り入れて業績アップさせるなど笑いの力を広める活動をされている方が著者です。
信用金庫で支店長を勤められていましたが、独立されました。
著者は学生時代、落語に魅せられ没頭しますが、プロになるところまでは踏み込めませんでした。就職活動を経て信用金庫に入庫します。やる気もなく当然業績もよくないという状況が続いていました。
しかし、あるきっかけから、笑いを仕事に生活に取り入れるようになってからは、業績も伸び、自分自身どんどん元気になっていったことが実感できるようになったと言います。

笑いの効果として、一つ目は、カタルシス効果(浄化作用)です。人間は腹のそこから大笑いするとスカッとした気持ちになります。いい意味での開き直りの効果も得られます。
二つ目は、お笑いをやると明るく元気で大きな声が出せるようになります。皆さんに笑ってもらおうと言う気持ちが、声を大きくさせるのでしょう。
三つ目は、ミラーの法則です。鏡に向かって明るく元気に自分を映すと中の像も明るく元気に応えるということから、元気な自分を見せれば、対面する相手にも元気を与える事ができるというたとえです。

笑いのセンスなどない私ですので、笑いは相当ハードルは高いものですが、明るく元気に振舞う事が、人をも明るく元気に変えられること。を学びました。
笑いは、時と場所を選んでという注意もありました。

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いま、決める力

いま、決める力 ワクワクする未来をつかむ「決断筋」の鍛え方

ビジネス領域と実践心理学を融合させた「決断支援」を得意とするコンサルタントの方が著者です。
決断とは、人生は決断・行動・結果のサイクルの繰り返しです。決断こそが人生のスタート地点なのです。
決断を先延ばしにしてしまうと現状維持の代わりに、決断していれば得られたはずの他のあらゆる可能性を捨て続けているのです。決断しないのは人生の浪費です。
決めてしまえば、少なくとも越えるべきハードルが何かは明確になります。小さなことでも少しずつ決断する事で新しい道が開かれていきます。うまく行かない場合でもその経験を糧にまた次の決断をすることができます。その経験があって初めて、その後によりよい決断が出来るようになるのです。

決断筋とは、決断も筋肉と同じように鍛えれば鍛えるほど、決断すればするほど、決断しやすくなると言うたとえです。
何かを決めれば変化がおきます。変化に適応するには大きなエネルギーを使います。現状維持は人間の本能ですから、変化を過剰に恐れてしまい身動きが取れなくなってしまいます。一時の恐怖心で決断を先延ばしした結果、問題は深刻になることがほとんどです。
まずは、決断したことに関するアクションをとにかく最初の一歩だけ踏み出してみることです。恐怖と言うのは、行動しているうちに自然と消えていくものだからです。

自分ではなく相手に決断をしてもらう、「決断させ力」についてです。
そもそも誰に決断してもらうべきかを見極める事です。その人は何があれば決断できるかを見極めるべきです。相手の立場に立って、相手のニーズや価値観を知ることです。そのためには「本気で聞く」事です。
そもそもキーマンに提案の実行を決断してもらう場合。それをすべきことだと納得してもらわなければなりません。すべき事とわかっていても、それが出来ると思ってもらわなければ決断してもらえません。さらに、すべきであり、やれば出来るとわかっていても、したいと思ってもらわなければ決断してもらう事は出来ません。正論だけ言っていても決断してもらえないのです。

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50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?

50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?

なぜ赤字が止まらないのか、どうすれば儲かる会社に変われるのかをテーマにしたビジネスストーリーです。
前にも書きましたが、この手の本は、ストーリーを楽しみながら、学べるという点で好きです。

女子大学生の主人公が、ゼミの一環として、1年間企業で働き、企業の実体を学ぶというプログラムに参加するというストーリーです。
主人公の研修先に選ばれた企業は、中堅ファミリーレストランチェーン。なかでも万年赤字の店舗の配属になります。ここで教授の月1回の指導を参考に赤字脱出に取り組んでいきます。
本社の経営企画室長の作ったプログラムは、管理会計上黒字になるためのプランでした。売り上げを上げる・固定費を下げる・利益率を上げるという顧客の目線とは関係のない損益分岐点の右側(黒字・左側が赤字)に持っていくためだけに練られたプランです。
いざ実行すると、確かに固定費は下がったものの、店の雰囲気が悪くなり、顧客が離れ売り上げが減ってしまいます。
そこでお客様アンケートを実施し、顧客がなにを求めているかを探ります。
そして、商品とサービスを顧客満足につなげる・生産性を向上させると言う二つの視点から、お店にイノベーションを起こしていきます。
最後には、黒字転換、隣に安売りを売りにするライバルチェーン店がオープンする日も、満席にするという感動の結末を迎えます。

さて、表題の「50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?」ですが、
料理の値段を1000円として材料費を30%とすると
50円のコスト削減の場合の利益率
 (1000ー250)÷1000=75%
100円の値上げの場合
 (1100-300)÷1100=72.7%
50円のコスト削減の場合の方が利益率が高い事になります。

また、売上高をともに11万円とすると
50円のコスト削減の場合の販売個数と利益額
 11万÷1000=110個
 利益8万2500円(11万×75%)
100円の値上げの場合の販売個数と利益額
 11万円÷1100=100個
 利益11万円×72.7%=7万9970円

販売個数の違いと言う事がわかります。
何も変わらないのに値上げだけをすると、販売数は減少します。
一方コスト削減は、販売数には影響しない上効果はすぐに表れます。
ただし、顧客満足を害するような無理なコスト削減は、顧客を減らしてしまいます。

売り上げの増加をもたらす顧客満足の視点とコスト削減をもたらす業務の視点を上手く組み合わせる必要があります。


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執着しないこと

執着しないこと

スリランカ仏教の長老であり、現在は日本で初期仏教の伝道と、瞑想指導に従事されている方が著者です。
仏教の教えをもとに、より楽に生きる方法を教えてくれます。

人間はものすごいエネルギーを持って生まれてきます。しかし、成長するにつれ、エネルギーがどんどん漏電して言ってしまいます。その原因は、「怒り」や「欲」にあります。「怒り」と言っても通常イメージする「怒り」だけではありません。「怨み」「張り合い」「嫉妬」「物惜しみ」「後悔」なども「怒り」の一種です。
大人になってからも、エネルギーを満たし続ける事は出来ます。エネルギーの秘密は「明るさ」です。様々な怒りや悩み、不安、欲などを吹き飛ばすだけの明るさです。この明るさは何処から来るのでしょうか。それは、「捨てる道」を選択することです。あらゆることに対して執着しない潔さです。何かにこだわるから、怒りや欲が出るのです。

人間にとって「考える」と言う行為は、非常に重要です。但しそれは、理性的かつ客観的な「考える」と言う行為でなければ意味がありません。しかし、たいていの場合は、私という主観にじゃまされてしまいます。考えれば考えるほど、現実や事実から離れて行き、「妄想」の世界に入っていきます。
主観にじゃまされずに情報をそのまま受け取るためには、そのときの感情を実況中継することです。受け取った情報に対して主観が解釈しようとするのをストップできるからです。感情はしっかり抑える必要があります。

主観による思考がストップすると、妄想もストップします。すると心は無色透明なキレイな状態になります。
妄想し放題で感情に乗っ取られた汚れた心から、汚れのないキレイな心に変わるのです。その時「智慧」が現れます。智慧とは、目の前に起きている出来事に対して、何をなすべきかが瞬間的にひらめく事です。

過去は今ここには存在しません。未来もまだ存在しません。存在しないものを考えても意味がありません。時間とエネルギーの無駄です。それよりも私たちが意識を集中すべきは「いま」です。「今やるべきこと」にえねるぎーを注ぎましょう。目の前の出来事に瞬時に対応できるように能力を向上させましょう。この能力が智慧です。
現代の日本で多くの人がストレスを抱えている背景には「今、私は何をすればいいのか」がはっきりしない事が大きいのではないのでしょうか。今の世の中は情報が氾濫していて、選びきれないほどの選択肢があります。それを目の前に、どうすれば良いのかと選択に悩み、疲れ果ててしまうのではないのでしょうか。
「今を生きる」今この1分で出来る事をしっかりやる。そして次の1分でできることにも集中する。そうやってシンプルに生きていけば、ストレスを感じることはないのです。

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GIFTの法則

たった1人に伝わると大勢が感動する GIFTの法則

企業に勤められながら、演劇の舞台俳優として活動され、演劇の手法を用い、業績アップに貢献され、独立。感動プロデューサーとして、様々な企業の指導を行われている方が著者です。

ソーシャルメディアや情報端末の普及により、誰でも簡単に情報発信できるようになりました。一方で必要な情報を取捨選択する必要から、これらの情報をスルーする能力も高まりました。世の中に流通している情報の内、実際に生活者が知覚する情報の割合は、0.004%だそうです。
スルーされずに残る情報には3つのキーワードが確認されています。
「自分ごと」「共感」「感動」です。
相手に「自分ごと」と感じてもらい、「共感」と「感動」を生み出す表現力は4つの法則から構成されています。
ap     意外性を加える
mpact  記憶に沁み込む
ocus   焦点を整える
hanks  感謝を贈る
4つの頭文字をとって「GIFTの法則」と名付けたそうです。

セールスパーソンは、映画や舞台の俳優のように、経営者や開発者は、感動的な脚本を書く人気作家のように、管理者やリーダーは、役者を輝かせる演出家のように、人の欲するものを人の予期せぬ形で提供する事が、感動をうみ共感を得ることが出来ます。

謙虚な人が素晴らしい事をしたとき、共感と尊敬という感動が生まれますが、傲慢な人が素晴らしい事をしたときには、妬みや嫉妬と言う感情が生まれます。他と違うだけで魅力がない特徴を作ることを「差別化」と言い、ほかと違って魅力があるところを圧倒的に魅力的にすることを「独自化」と言います。顧客は商品を買うのでなくその商品を買うのでなく、その商品を使うと体験できる「シーン」を買うのです。すごいことをするのではなく、心をこめたことを続けることです。

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