遠距離通勤のお供「読書案内」
ビジネス書を巡る2時間20分の冒険
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
年収1億円 人生計画

一生かかっても知り得ない 年収1億円人生計画

人気スポーツ選手や会社経営者など富裕層をクライアントに抱えるFP(フィナンシャルプランナー)の方による著書です。
あまりに自分の現実と離れすぎていて、ぴんと来ない面をありますが、学ぶべき点は多くあります。
年収1億円というのが、真に経済的自由を得たといえるそうです。そんなに無くても自由は得られると思うのですが、お金持ちにはお金持ちの事情があるようです。
ラクな奴隷かラクじゃない自由か、1億円がこの境目である事は、疑問を感じますが、人の指示に従って生きていけば奴隷としてラクな人生を送れる(これが奴隷というには大げさな気がします)。一方自由とは、全て自分で判断・決定を下さなくてはならず、ラクではないということです。
対比の仕方が極端過ぎないかと思いましたが、第一次世界大戦後当時最も民主的憲法といわれたワイマール憲法を制定したドイツ国民が、自由を捨て自らナチズムという新たな権威にすがり、服従し、拘束され、支配される事を選んだという歴史的事実の例を読むと、なるほどと思いました。

本書では、年収2000万円までは、業種を選び、師匠(カリスマ)を真似することによって稼ぐ事が出来るが、それ以上となると、人・お金・情報を味方にして、自分ブランドを作っていけば、苦しいが1億円に到達する事が出来るといいます。
業種を選びそこなった私は到底手の届かない話しではありますが、お金の話はともかく、子どもに与える選択肢の話しの一つとして、いつか話しておこうと思いました。0歳から社会に出るまでを第一次人生計画として、ここでつまずかないことが肝心としています。

何を「自分で選択」したか
変化に対応できない人間は負けるしかない
天才は繰り返しからしか生まれない
人を成長させるためには、選択肢を与える

など、かなり共感できる、教育論でした。


スポンサーサイト
スティーブ・ジョブズの王国

スティーブ・ジョブズの王国 ― アップルはいかにして世界を変えたか?

84年に出版された「アメリカンドリーム」という本の増補改訂版が本書です。
邦訳されたアップル関連の本で最古のもので、大変資料価値が高いと、解説で述べられています。
ヒーロー化されていない、若かりしジョブズの気が短く気まぐれで怒こりぽい性格の記述が印象に残ります。
これまで読んだ本の中ではあくまでも脇役であった、共同創業者のスティーブ・ウォズニアックについても、詳細に書かれています。
2人のスティーブの生い立ちから、マッキントッシュ発売前までが書かれています。
アップルⅡの発売で急送に拡大したアップルが、会社としての組織立てがままらないうちに、社員数が数倍になり、一種の大企業病に侵され、なんだかとんでもない会社だなと思わせるような状態でした。それだけ、当時のパーソナルコンピューター業界が熱いものであったのであろうと想像できます。それ以上にアップルⅡが素晴らしい製品であったため、とんでもない人々の集団が成長企業になれたのだなと思いました。
もう一つの山場に、株式の上場時があります。上場前、アップル株を収得しようとする人々の熱気にさらされます。上場後は、ストックオプションで株を得ていた社員が多数億万長者になります。その一方でジョブズの気まぐれでストックオプションをもらえる資格を持っていながら、もらえなかった社員の不平が爆発します。その不満を収めるために、ウォズニアックが自らの株を分け与え、解決しました。

いまでは、アメリカ有数の時価総額を持つ、アップルの創世記のてんやわんやが楽しめた1冊でした。


東京「スリバチ」地形散歩

凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩

東京は坂道の多い街です。特に本書でも述べられていますが、「ブラタモリ」の功績により、より多くの人が、東京の坂道に魅せられるようになりました。
本書では坂道だけにとどまらず、凹んだ地形・そこから生まれる景観について書かれています。
そもそも、東京の坂には、2種類の区分けが出来ます。ひとつは武蔵野台地の突端部(いわゆる山の手と下町の境)と武蔵野台地の中で河川に浸食された谷です。特に本書では、後者にスポットを当て旧河川跡とともにくぼ地を考察します。
また、東京の街は、江戸の町の継承だと位置付け、江戸時代は高い所に大名屋敷・武家屋敷など、ランドマーク的な建物で占められ、低い土地には、町屋や商店が軒を連ねていたのに対し、現代でも高いところには大学・病院・大型集合住宅などランドマーク的な建物が立ち並び、谷底には一般住宅や商店街が分布しています。
本書のタイトルにもなっていますが、「スリバチ」というのは、通常丸いお椀型を思い浮かべます。また武蔵野台地では、井戸を掘る際の水脈が深く、江戸時代の技術では、水脈までとどくことが困難であったため、まずスリバチ状に掘り進んだあと井戸を掘っていたことが思い浮かびます。ここでは、単に凹地のことを指しますが、1・2・3と等級付けされています。両端を高い土地に挟まれた単純な谷を3級スリバチ、三方を高い土地に囲まれた谷のどん詰まりを2級スリバチ、通常ではあまりありえませんが、四方を高い土地に囲まれた谷を1級スリバチと呼ぶところが面白いと思いました。1級スリバチは、2級スリバチのさらに本来谷が続いている場所が、道路や鉄道高架により埋め立てられ、四方が囲まれた珍しい地形です。本書を読む前は、こんな地形の存在には気付きませんでした。


ヒットの経営学

ヒットの経営学

消費が振るわずヒット商品が出にくくなり、さらに商品のライフサイクルがますます短くなっていく中、ヒットした製品は何が違うのか?開発や組織のあり方も含め成功事例に学ぼうと、日本経済新聞に連載された「ヒットの経営学」に加筆、日経電子版「ものづくり進化論」を加えたのが本書です。
同じような製品が乱立するなか、独自の立ち位置を築こうとする企業。縦割り組織の中で視野が狭まりがちな開発現場の状況を打破し、広く英知を結集し、革新を起こす企業。市場や製品機能の成熟化に立ち向かう企業。ジャンルを超えた、買いたい気持ちを引き寄せる新発想。明日が求める新しいヒットの視点。このような観点から、企業が紹介されています。
時代の先のニーズを見抜く鋭い観察眼と、本質をえぐる深い洞察力。固定観念を振り払い、製品に独創的な価値を与える発想力。常識破りのアイデアを引き出し、束ねる組織力。どれ一つ欠いてもヒットは生まれないとしています。
面白いなと思ったのは、最近JRの駅でよく見かける大型の液晶自動販売機。人が近づかないと真っ暗なので節電型販売機なのかと思っていましたが、それだけではなく、「コミニュケーションの取れる自動販売機」だそうです。顔認識カメラが内臓されていて、男女・年齢を識別してお勧め商品を表示してくれるそうです。これは、コンビニに比べて、自販機の魅力にかけるのは「コミニュケーション」という発想から生まれた、製品だそうです。もっともあれだけ多くコンビニを駅ナカに展開されては、ライバルはコンビニという発想が生まれざるを得なかったのではないかと、思いました。


ドラッカー 20世紀を生きて

ドラッカー20世紀を生きて―私の履歴書
日本経済新聞の連載記事「私の履歴書」という、著名人が自らを語る企画のドラッカー版全27編に、翻訳者であり編集者でもある記者が解説を加え、ドラッカーの人生年表と論文の一覧をまとめたのが本書です。
これまで、私の読んだドラッカーによる著作は無く、「ドラッカーの教え」の解説書ばかりでした。
初めて読むドラッカーによる著書に心躍ります。
マネジメントを発明した経営学者として知られるドラッカーですが、その生い立ち、生き様を追う事によって、社会学者であり、政治学者であることがわかりました。
オーストリアの首都ウィーンで生まれ、ドイツ・イギリス・アメリカと生活の場を移す事によって、また、商社・新聞記者・証券アナリスト・大学教授と職を変えることによって、幅広い見識を持つことができたということです。
生活の場を変え、職業を変えるというだけではなく、ドラッカーの観察力の鋭さ・実行力の高さによって、数々のベストセラーを生み出してきたという事が、よく伝わりました。
実行力を示す例として、「常に書き続けてきた」とドラッカーが回顧するように、大学教授以外の職業の時も論文を書き続けてきたということですから、続ける事の大切さを教わりました。
ドラッカーの一生を知る事によって、ドラッカーの著作をこれから読む際により、理解が深まりそうな期待を抱ける1冊になりました。


スティーブ・ジョブズ革命

IT帝国の興亡 スティーブ・ジョブズ革命

著者が05年日本経済新聞のシリコンバレー支局に赴任してから、09年までのIT業界全体をカバーした本です。今まで読んだジョブズ本と違い、ジョブズ(アップル)を取り巻くライバル企業、そのトップにも多く焦点が当てられています。著者はあとがきで、主人公スティーブ・ジョブズという言い方をしていますが、私には、マイクロソフトの苦悩が主題に読めました。
ジョブズ本を読み出す前はまったくIT業界に興味などありませんでした私には、全てが新鮮なニュースとして読めました。唯一記憶にあるのが、アイホンの日本独占販売権を得た、孫正義ソフトバンク社長が満面の笑みでジョブズと握手するニュースでした。
パソコンのソフトが主流のマイクロソフトが、インターネッットを土台とするビジネス構造への転換(グーグル・ヤフー)が上手く進まず、さらに、アイポッド・アイホンの好調に波に乗るアップルのマックにも追い上げられ創業以来初の減収に陥ります。パソコンの直販で一世を風靡したデルも減収決算を余儀なくされます。
それに対してネット検索における広告収入で大きなシェアを持つグーグルと好調アップルが対比されています。
マイクロソフトの苦悩として、ヤフー買収案件の交渉は息をもつかせぬ勢いで読み込めました。

最後に著者が参考にした本という事で、過去アップルのCEOを務めた二人の著書を挙げています。書名にアップルとも、スティーブ・ジョブズとも出てこないのでメモとして記しておきます。
残念ながら2冊とも邦訳されていないようです。
ジョン・スカーリー氏「オデッセイ」
ギル・アメリオ氏「オン・ザ・ファイアリング・ライン」


ドラッカー・ディファレンス

ドラッカー・ディファレンス ―クレアモントの授業

クレモント大学院ドラッカースクールの必修科目である、連続講義の内容をそれぞれの専門教授がまとめたのが本書です。
9章にわたり、ドッラカーの教えをもとにおりなされる、授業です。

なかでも、3章、知識時代のリーダーが興味深く読めました。
産業革命当時、リーダーシップは短絡的なもので、支配監督するための垂直型モデルでした。
21世紀の知識労働におけるリーダーシップとは、一般的にリーダーという職責(階層型)にとらわれず、シェアードリーダーシップといい、影響を与える者と受けるもの者は対等の関係にあるものだといいます。さらにシェアードリーダーシップとして1方向指示型ーメンバー同士の闊達な議論のなかで一定の方向を見出していく。2、取引型ー個人をベースとするボーナス体系から、チームを主体にすることによって成功した例がある。3、変革型ーより良いビジョンを同僚らと語り合いながら、促進し変革させ、それらをシェアする事が出来る。4、権限委譲型ーチームメンバーが自主的にリーダーシップを発揮できるようにし、主体性を持ちつつ、成果が上がるようにチームを調整していく。「知識労働とはチームの仕事なのである。」というドラッカーの言葉で締めくくられます。

もう一つ、7章、すでに起こった未来の検索では、未来を知ることは出来ない、未来予測は愚かなこととしながら、すでに起こった未来の検索が上策としています。すでに起こった未来をを見出す方法として、ファンダルメンタルズと市場構造の変化があります。ファンダルメンタルズとは、消費者の趣向、購入パターンや方法、代替品、需要の循環性などです。これらの変化を捉え、自ら変革していく(イノベーション)必要性があるということです。


ブランドネーム誕生物語

ブランドネーム誕生物語

企業名や商品・サービスの名称の由来というのは、雑学的に面白いものだと、興味を持っていました。子どもたちは、「セブンイレブン」がなぜ、セブンイレブンというか知りません、24時間営業が当たり前になっているからです。軽自動車№1の販売台数を誇る(今でもそうかな?)スズキの「ワゴンR」は「アルト」(当時のスズキの主力車)もある、ワゴンもあ~るという鈴木会長の駄洒落のような発想から、名付けられたそうです。知れば知るほど興味は尽きない世界です。

さて、本書は30年もの間、ブランドネームの開発に携わってきた著者が実例をもとに、ブランドネームを構築していく過程を教えてくれます。有名どころとして、「ドコモ」「りそな銀行」「あいおい損保」「au」「日興コーディアル」「エアリズム」(ユニクロの商品名)など、懐かしいものとして長野冬季オリンピックのマスコットキャラクター「スノーレッツ」も著者の作品です。

全体像を把握する感性・ブランド戦略全体を見据えた論理性・競合の追随を許さない個性・使用シーンを想定した実用性の4つをイメージしながら、キーワードを選び(言葉の発見)、時には文字を重ね、時には文字を回転させ、時にはラテン語をひっぱてきたり、様々な思考を重ね、構築していく(言葉の発明)そうです。これは、名前だけでなく、もの作りにも共通する考えではないかと思いました。

名前は、ブランド構築の出発点として、今後すすむべき方向を示唆する役割を果たし、他者との識別機能・コンセプトの伝達機能・イメージ訴求機能をあわせもつ必要があると教えてくれます。





スティーブジョブズとアップルのDNA

スティーブ・ジョブズとアップルのDNA ~Think defferent. なぜ彼らは成功したのか?~

サブタイトルの「Think Different」は97年アップルに復活したジョブズが、アップルの基本的価値と信念を示すために作成した、常識にとらわれず、何かを成し遂げた世界の偉人たちを使った広告キャンペーンです。
日本人では、盛田昭夫(ソニー創業者の一人)三宅一生(ファッションデザイナー)黒澤明(映画監督)手塚治(漫画家)が取り上げられました。

私のブログ内スティーブ・ジョブズ偶像復活では、ジョブズは3つの世界、コンピューター・映画・音楽を変えたことが書かれていますが、本書ではその後の成果を含めて、7つの革命としてまとめられています。
1、パーソナルコンピューターの革命
2、広告の革命
3、音楽の革命
4、電話の革命
5、タブレットコンピューターの革命
6、アニメーション映画の革命
7、ストアの革命

また、本書では、「古今東西格言に見るアップルの奇跡」として、偉人の名言とジョブズもしくはアップルの行動を比較するコーナーが随所に出てくるのが特徴です。
たとえば世界の発明王トーマス・アルバ・エジソンの名言に「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」といのがありますが、ジョブズの行動はこれに当てはまるというわけです。

最後に大局とは関係ありませんが、私のブログ藤原新也さんの講演のなかで、氏の作品「メメント・モリ」を紹介させていただきましたが、なんだろう「メント・モリ」って程度に済ませてしまっていましたが、本書に答えがありました。
「死を忘れるな」古代ローマで他者を征服した王者にお付きのものがささやいた言葉ということです。日本語で言いますと、平家物語の「業者必衰」にあたるそうです。また、もう一つとして、「どうせ死ぬのだから今を楽しもう」という意味があるそうです。本書ではジョブズが生前よく自分は早死にすると語っていたことから、後者の意味として、取り上げられています。





日本の穴紀行

ニッポンの穴紀行 近代史を彩る光と影

数年前からの、廃墟ブームにとどまらず、鉱山跡・廃文化施設・沖縄の戦跡・廃線のトンネル・吉見百穴・関西電力黒四ダム施設・国会図書館蔵書庫・日韓トンネルなど12箇所の穴(地下施設)を取材した本です。
北海道から、沖縄まで幅広い範囲で、打ち捨てられたもの・現役のもの、幅広い用途の穴が紹介されています。
打ち捨てられたものの中では、北海道の廃線トンネル・長崎県の軍艦島など、築造時の苦労や繁栄時の賑わいに思いをはせます。
現役を閉じたばかりの滋賀県文化センターでは、数件残る商店主の未来を案じます。ちなみに表紙写真は、この文化センターと向かえにある滋賀県庁とを結ぶ地下通路です。
現役施設では、関西電力黒四ダム施設、一般観光ルート(立山黒部アルペンルート)でない、黒部渓谷鉄道の終点欅平から、黒部第四ダムまで、関西電力主催の見学ツアーで巡ります。トンネル掘削の苦労を書いた小説高熱隧道の現場や、紅白歌合戦で中島みゆきが歌った場所が出てきます。
不思議な穴として、佐賀県にある日韓トンネルがあります。数十年前から、着工している割には、数百メートルの試験抗があるだけという、実態が定かでないものです。佐賀県と韓国プサンを結ぶ、数百キロに及ぶ壮大な海底トンネルの計画に驚きました。
私の家からそう遠くないところにある吉見百穴ですが、中には入った事はありませんでした。ここには3つの施設が並んでいるそうです。1つは、重要文化財にもなっている「吉見百穴」古代の墳墓です。2つ目は戦時中急造された、「地下飛行機工場」です。3つ目は明治の頃から3代に渡って掘り続けられた「岩窟ホテル」ホテルではなく、岩窟掘ってる(がんくつほってる)がなまってホテルと呼ばれるようになったようです。そもそもどうして穴を掘ったのかという疑問がわきますが、天然の冷蔵庫を作るのが目的だったと言う事です。なお、「地下飛行機工場」と「岩窟ホテル」は崩壊の危険性があるので立ち入れないそうです。近くに3つの年代も用途も違う穴が揃っている不思議なエリア、大変興味深く思い、近々訪れてみたいと思いました。


カンブリア宮殿 就職ガイド

カンブリア宮殿 就職ガイド――村上龍×73人の経済人

テレビ東京系列で放映されている「カンブリア宮殿」という、作家 村上龍と経済人(企業の社長が多い)との対談番組からの抜粋編です。
テレビ向けということもあり、易しい言葉でご自身の経営理念が語られているところが、この番組本のいいところでしょうか。
特に、就職・転職を考える若い人向けに、企業のトップは何を考え、どんな人材を求めているかを知っておくことは、就職活動において重要な情報になるだろうとし、選ばれた73人の言葉が掲載されています。
チャレンジする、諦めずとにかく続ける、努力を惜しまない、・・・月並みの言葉が並んでいても、著名経営者に言われると、妙に納得してしまうのは、私がミーハーだからでしょうか。

特に、いいなと思った言葉を幾つか紹介します。
セブン&アイの鈴木敏文会長の、「お客様のため」というと自分の経験にもとづいた押し付けになってしまうので「お客様の立場に立って」仕事をしていくんだという事です。 ドラッカーの顧客第一主義の理解に役立ちます。
花王の後藤卓也前会長の、才能がある人はそれを伸ばしていけばいい。だが、多くは平凡な人間。どこにあるかわからない自分探しをするより、会社の夢に自分の夢を合わせる努力をしてみたらどうか。自分には合わないとすぐにやめてしまう人が多く、若者の離職率は上がっているそうですが、そんな場面に出くわしたら言ってみたい言葉です。自分自身が会社の夢をしっかり語れるようになっていなくては、出来ない事ですが。

もっと「カンブリア宮殿」で学びたい方はこちら
      

       


スティーブ・ジョブズ偶像復活

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

500ページ以上の大作でした。
これまで読んだ、ジョブズ本と違い、ビジネス的教訓を抽出して書かれているのではなく、時系列的にジョブズの半生をつづった、いわば伝記という位置付けになります。
生誕から、05年アイポッド成功で絶頂を極めた後のマックワールド基調講演で、自分の興味が世界の全てだと信じていた男が「アップル社員全員とその家族に感謝する」と、人間的に成長し、コンピューター・映画・音楽の世界を変えた偶像になるまでが書かれています。
経営・ビジョナリーのカリスマとして多く書かれているジョブズですが、本書では、養父母・実母・実妹・認知していない娘・妻・結婚と、ビジネス以外のことに多く焦点をあて、人間スティーブ・ジョブズとして、ジョブズの魅力に一歩近づけたような気になれました。
特に、アップルを追放(職を奪われ自ら辞めた)されてから、復活を果たすまでの、ネクスト・ピクサーの2社を経営し負われる姿は、これまでのカリスマとしてのジョブズの見方が変わりました。なにをやって上手くいかない。製品は素晴らしくとも、価格が高く誰も買わない。一時は、2社につぎ込む資金のため、莫大な資産が底を着きかけたとまで言います。しかし、得意の「大好きな事を諦めずにやり続けた」ことによって、
ネクストのOSを新しいアップルの製品に採用すると言うことから、ネクストはアップルに買収される。と同時にジョブズもアップルに返り咲けたのでした。
ピクサーもディズニーのCGアニメーション映画を作製し成功します。トイストーリーや、バグズライフ等です。IPOにも成功し、底を着きかけた資産はまた、アップルを追放された時以上に戻ったそうです。
ピクサーは知っていても、ジョブズの会社だったと、初めて知りました。
まだまだ、知らないことだらけ、さらにジョブズを読んでいかなくてはならないと思いました。


藤原新也さんの講演
写真家であり小説家でもある、藤原新也さんの講演を聞く機会がありました。
スライドを使いながら、ご自身の仕事について「写真と言葉」というタイトルの1時間15分ほどでした。
「写真だけでは喰えないからと」写真に言葉を重ね合わせる作品を手がけられているそうです。

      
メメント・モリ           メメント・モリ

30年以上前、インドを旅された時の作品です。
水葬された遺体が岸に打ち上げられ、それに群がる犬たちの写真に「人間最後は犬に喰われるくらいがちょうどいい」という言葉が重ねられた作品が1番印象に残りました。
この写真を撮った時、犬数十匹に囲まれ、足元に落ちていた頭蓋骨を両手に後ずさりしながら全身河の中に浸かりながら、喰われるという恐怖を感じながら、犬たちが去るのを待ったというエピソードを披露されました。



書行無常

写真は見る人によっていろいろな感じ方が出来るが、言葉が多いと発信する側も言葉と言うものによって制限を加え、見る側も言葉によって感じ方を限定されてしまう。メメント・モリでは、言葉が多すぎたという反省から、本書では、自ら書かれた墨書を風景の中に入れるという手法がとられています。
うどん定食650円という食堂のサンプル写真に「人生最後は定食がいい」という作品が印象に残りました。

出典はわかりませんでしたが、同じ写真に風・波・楽・愛・哀など30文字くらいあったでしょうか、漢字一文字を重ね、合わさる漢字によって同じ写真も異なって見えてくるという手法も面白いと思いました。


   
大島優子1stフォトブック 優子 (講談社MOOK)
(藤原新也さんの作品ではありません、イメージです。)
最後に、あなたはどんな言葉を重ねますかという、藤原さんのメッセージと共にAKB48の大島優子さんをモデルにした10数枚の写真が披露されました。アイドルのイメージに合わないと、写真集にすることができなかったと言う事でした。








copyright © 2017 遠距離通勤のお供「読書案内」 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。