遠距離通勤のお供「読書案内」
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挑まなければ得られない

挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained. (インプレス選書)

著者の方のブログを書籍化した本です。
外資系企業に長く勤められていたと言うことですので、企業の変革のあり方についていろいろなことを教えてくれます。

長く続いていること。今まで成功してきたやり方。疑問も持たずそれらを続ける。それは楽かもしれないが、状況が変化する中では、本当に正しいことなのだろうか。今まで続いてきたからと言うだけの理由で、それを続けることが本当に是なのかは考えてみたほうがいい。ゼロベース思考と言う言葉がある。これまでの前提をとりあえず無視して、全くなかったこととして、考えてみようと言う思考法だ。これこそが今必要なのではないか。

スキームを守ろうと人たちに共通して見られるのが、「先輩から受け継いだものを守る責任がある」と言う発言だ。文化を守る。歴史を守ると言う発言ともオーバーラップする。だが、「変わる」事が当たり前であると言う前提に立って考えると、このような発言は、「時代に合わせて変化する」という責任を放棄しているようにしか見えない。
もちろんバランスは大事である。だが、創業以来続けてきたことなんて、実はたいした事はない。戦前から生き残っている会社など業態を大きく変えているところは珍しくない。バブルを経て、またすごい勢いで少子高齢化になりつつあることを考えると、戦後と同じようなダイナミックさで、いろいろなことにチャレンジするべきだろう。
続けてきたことは立派なことであり、これからも続けていくべきことも多いだろうが、「続けてきた」と言う事実を免罪符のように扱って、思考停止してまうことになっていないかは、考えてみたほうがいい。特に現在ビジネスの現場で、とりあえず続けると言う判断をしている人は、「勝ち逃げ」を狙っている40代、50代世代が多い。彼らは今を静かに暮らしたい人たちなのだ。壊さないのは誰のためでもない、自分のためだったりするのだから、だまされちゃいけない。

周りを見渡しても、やめてもいいのにやめていないものを、いくつも見つけることができる。存在価値は?存在意義は?と、自分たちの業務について自問している人もいる。そんなときはゼロベース思考、つまり今からスタートしたと仮定した時に、それを本当に始めるかどうか考えてみると良い。
続けるのは大変だけれど、やめるのも大変。やめると困る人が少人数でもいる場合は特に大変。失敗したら責任問題になるかもしれない。無難なのはとりあえず続けること。でもこれって本当は、「やめることにより始められる何か」が失われたであろう機会損失を考えると、犯罪的なまでに、やってはいけないことかもしれない。

やめられない理由は、過去の成功体験にとらわれていることなどもあるが、やめるという決断をするのが怖く、それを先延ばしにしているだけの事も多い。
また、一般的に連続性を重視しすぎる人は、明日を生きる人ではない。今の仕組みを変えたくない「静かに暮らしたい」人たちなのだ。暴言を承知で言うと、勝ち逃げを狙っている人たちなのだ。いつか壊れるのがわかっている。だけれども自分が現役の間どうにか持ちこたえられるのならば、それまではだましだましでも続けて生きたい。まさにネズミ講。
ネットメディアへの移行、新しいビジネスモデルの確立。パラダイムがシフトするときには、破壊がつき物だ。痛みを伴う。自分の身だって安泰じゃないかもしれない。総論賛成、でもあとでやってね。こんなことが、そこかしこで見られるようではいけない。
「不連続」への挑戦。これは日本の多くの人が考えなければならないことかもしれない。
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