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それをお金で買いますか

それをお金で買いますか――市場主義の限界

私たちはあらゆるものが金で取引されている時代に生きています。
民間会社が戦争を請け負い、臓器が売買され、公共施設の命名権がオークションにかけられられています。
市場の理論に照らせば、こうした問題に何の問題もありません。売り手と買い手が合意の上で、双方がメリットを得ているからです。問題は、「いくらか」ということだけになります。

しかし、それでは何かがおかしい、あるものが「商品」に代わる時、なにか大切なものが失われていきます。それは、倫理や道徳という言葉で表されます。
市場の理論では、売買可能なものであっても、倫理や道徳に照らし合わせると、売買すべきものではないものがあるはずです。しかし現代社会では、それらが明確に線が引かれ区別されているわけではありません。
経済学者的美徳観は、市場信仰をあおり、本来ふさわしくない場所まで市場を広げてしまう。しかし、利他心、寛容、連帯、市民精神は使うと減るものではありません。鍛えることによって、発達し、強靭になる筋肉のようなものなのです。市場主導の社会の欠点の一つは、こうした美徳を衰弱させてしまいます。
公共生活を再建するために、われわれは、もっと精力的に美徳を鍛える必要がある。こう結ばれています。

私が知る限り、日本ではありませんが、アメリカでは、ファーストトラックというのが、普及しているそうです。
空港で、荷物の受け渡しに並ばなくてよい権利。遊園地でアトラクションに並ばなくてよい権利。朝のラッシュ時、自家用車でバスレーンを走ってよい権利。これらわりと身近なことが販売されているということです。
貧富の格差といいますが、収入の格差もさることながら、お金でできることが増えていることが問題だといいます。
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