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50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?

50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?

なぜ赤字が止まらないのか、どうすれば儲かる会社に変われるのかをテーマにしたビジネスストーリーです。
前にも書きましたが、この手の本は、ストーリーを楽しみながら、学べるという点で好きです。

女子大学生の主人公が、ゼミの一環として、1年間企業で働き、企業の実体を学ぶというプログラムに参加するというストーリーです。
主人公の研修先に選ばれた企業は、中堅ファミリーレストランチェーン。なかでも万年赤字の店舗の配属になります。ここで教授の月1回の指導を参考に赤字脱出に取り組んでいきます。
本社の経営企画室長の作ったプログラムは、管理会計上黒字になるためのプランでした。売り上げを上げる・固定費を下げる・利益率を上げるという顧客の目線とは関係のない損益分岐点の右側(黒字・左側が赤字)に持っていくためだけに練られたプランです。
いざ実行すると、確かに固定費は下がったものの、店の雰囲気が悪くなり、顧客が離れ売り上げが減ってしまいます。
そこでお客様アンケートを実施し、顧客がなにを求めているかを探ります。
そして、商品とサービスを顧客満足につなげる・生産性を向上させると言う二つの視点から、お店にイノベーションを起こしていきます。
最後には、黒字転換、隣に安売りを売りにするライバルチェーン店がオープンする日も、満席にするという感動の結末を迎えます。

さて、表題の「50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?」ですが、
料理の値段を1000円として材料費を30%とすると
50円のコスト削減の場合の利益率
 (1000ー250)÷1000=75%
100円の値上げの場合
 (1100-300)÷1100=72.7%
50円のコスト削減の場合の方が利益率が高い事になります。

また、売上高をともに11万円とすると
50円のコスト削減の場合の販売個数と利益額
 11万÷1000=110個
 利益8万2500円(11万×75%)
100円の値上げの場合の販売個数と利益額
 11万円÷1100=100個
 利益11万円×72.7%=7万9970円

販売個数の違いと言う事がわかります。
何も変わらないのに値上げだけをすると、販売数は減少します。
一方コスト削減は、販売数には影響しない上効果はすぐに表れます。
ただし、顧客満足を害するような無理なコスト削減は、顧客を減らしてしまいます。

売り上げの増加をもたらす顧客満足の視点とコスト削減をもたらす業務の視点を上手く組み合わせる必要があります。


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テーマ:ビジネス・起業・経営に役立つ本 - ジャンル:本・雑誌

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