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廃道をゆく 4

廃道をゆく4 (イカロス・ムック)

人の手が入らなくなった道は風化し、自然へと還ってゆく、そこにわずかに残る<文明の傷跡>をさぐる。本書のテーマです。
シリーズ4冊目ということで、世の中廃道ってそんなにたくさんあるのかと思いました。
鉄道廃線跡というのは一種のブームになりましたが、廃道なんてそんなにあるの?という疑問がわいてしまいます。
一口に廃道と言っても、廃道になる理由はさまざまあります。
真っ直ぐで走りやすい、トンネルや橋を屈指して作った新道に付け替えられて、旧道のほうは廃道になってしまいます。
観光道路の建設中に計画が中止されてしまい、未完成のまま打ち捨てられた道。
ダムや発電所建設の資材運搬用に作られ、最初から廃道になるために作られた道。
明治時代に作られた人専用のトンネル、大正時代に作られた荷車用に作られたトンネル、昭和になって自動車用に作られた車道に作られたトンネル。3世代のトンネルが同じ場所に残っているような場所もあると言います。
こうなると、まさに日本の産業史そのものと言えるのではないでしょうか。実際に近代土木遺産(ウィキペディア)に指定されている遺構もあるようです。

本書のすごいと思わせる点は、廃道の今の写真を載せてただ現場レポートをしている事だけでなく、しっかり時代考証されていることだと思います。道の履歴というほど詳細に、建設当時の時代背景にまで考証に及んでいる記事もあります。
また、資料がない場合でも、遺構の特徴などから、時代を割り出し、建設年代を推定するような記事もあります。
さらに建設当時の人々の思い。地元の人から、実際に作る作業員、さらには国家建設に情熱を傾ける明治官僚にまで思いをはせているところに、ただのマニア以上のものをこの本の作り手に感じました。

      

      




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